健康や医療に関する正しい情報を入手し、理解して活用する能力のことをヘルスリテラシーと言います。このヘルスリテラシーは、正しい情報なのかそれとも間違った情報なのかを判断する能力でもあるため、現代の情報社会ではとても重要なスキルと言えます。

例えば、ある病気に対してお茶が効果的だという情報があった場合、ヘルスリテラシーの低い人の場合は、その情報をそのまま鵜呑みにしてしまう可能性が高いです。一方、ヘルスリテラシーの高い人の場合は、様々な情報を精査し、正しい根拠を見つけることで正しいかどうかの判断を行うことができます。

このように、ヘルスリテラシーを向上させるためには、エビデンスいわゆる科学的根拠を活用して判断することが重要になってきます。ということです。エビデンスの中には、エビデンスレベルという指標がああります。具体的には、エビデンスレベルの低い動物実験や試験管実験、エビデンスレベルが最も高いランダム化比較試験などがあります。エビデンスレベルが高ければ信憑性が高いと言えるため、その情報を活用するための根拠として有益です。

エビデンスを重要視せず、ヘルスリテラシーが低いままで生活を送るのは、自身にとってもリスクが大きいです。もし、エビデンスを取らずに何でも鵜呑みにしてしまうことで、誤った健康の習慣を取り入れてしまうケースがあります。健康情報の中には、即効性をうたった偏ったニセ情報も存在します。それを考えると、逆に身体に悪影響を与えてしまう可能性もあるのです。同様に根拠の提示を求める姿勢は、怪しい健康ビジネスの勧誘から自分の身を守ることにも繋がります。

ヘルスリテラシーは、健康に生きる上でとても重要な能力です。医師や看護師のみならず、すべての人が意識すべきことだと言えるでしょう。ヘルスリテラシーの内容がよくわかる外部サイトがあったので、一緒に共有しておきます→より良い医療と健康のための「ヘルスリテラシー」